事業再構築補助金 第10回公募が開始されています
事業再構築補助金は、新型コロナウイルス感染症の影響が長期化し、当面の需要や売上の回復が期待し難い中、ウィズコロナ・ポストコロナの時代の経済社会の変化に対応するために新市場進出(新分野展開、業態転換)、事業・業種転換、事業再編、国内回帰又はこれらの取組を通じた規模の拡大等、思い切った事業再構築に意欲を有する中小企業等の挑戦を支援することで、日本経済の構造転換を促すことを目的としています。
第10回公募からは、
・物価高騰対策・回復再生応援枠:コロナや物価高等により依然として業況が厳しい事業者への支援
・産業構造転換枠:産業構造の変化等により事業再構築が強く求められる業種・業態の事業者への支援
・サプライチェーン強靱化枠:海外で製造する部品等の国内回帰を進め、国内サプライチェーン及び地域産業の活性化に取り組む事業者(製造業)への支援
・成長枠:成長分野への事業再構築を支援するために、売上高等減少要件を撤廃した新設枠
など、ポストコロナ社会を見据えた未来社会を切り拓くための取組となっています。
令和5年3月30日に公募開始されており、申請受付は、令和5年6月上旬開始予定です。
事業再構築補助金の公式ページ
事業再構築の定義に一部変更されています
第9回の「新分野展開」と「業態転換」が「新市場進出(新分野展開、業態転換)」に統合され、「事業転換」「業種転換」「事業再編」に加えて、「国内回帰」の5つの類型が定義されてます。
サプライチェーン強靱化枠に応募できる事業再構築は「国内回帰」のみです。
新たな3枠と継続された5枠(一部変更あり)
第9回までは、通常枠と5特別枠でしたが、第10回からは、8枠となります。
第9回の「通常枠」は『成長枠』へ、
第9回の「大規模賃金引上枠」は『大規模賃金引上促進枠』へ、
第9回の「回復・再生応援枠」と「原油価格・物価高騰等緊急対策枠(緊急対策枠)」は『物価高騰対策・回復再生応援枠』に統合され、
第9回の「最低賃金枠」「グリーン成長枠」は継続され、
『卒業促進枠』『産業構造転換枠』『サプライチェーン強靱化枠』が新設されました。
基本となる要件は、事業再構築要件、認定支援機関要件、付加価値額要件の3つに変わりました。
枠 | 概要 | 第9回からの変更 |
---|---|---|
成長枠 | 成長分野への大胆な事業再構築の支援 | 通常枠 ・売上高等減少要件:撤廃 ・付加価値額要件:変更 ・給与総額増加要件:追加 |
グリーン成長枠 | 研究開発・技術開発又は人材育成を行いながら、 グリーン成長戦略「実行計画」14分野の課題解決の支援 | ・付加価値額要件:変更 (エントリーのみ) ・給与総額増加要件:追加 ・別事業要件:廃止 ・能力評価要件:廃止 |
卒業促進枠 | 成長枠・グリーン成長枠の事業を通して、中小企業等から 中堅企業等に成長する事業者に対する上乗せ | 新設 |
大規模賃金引上促進枠 | 成長枠・グリーン成長枠の事業を通して、大規模な賃上げに 取り組む事業者に対する上乗せ | 大規模賃金引上枠の 名称変更 |
産業構造転換枠 | 国内市場縮小等の構造的な課題に直面している業種・業態の 中小企業等が取り組みを支援 | 新設 |
サプライチェーン強靱化枠 | 海外で製造する部品等の国内回帰を進め、 国内サプライチェーンの強靱化及び地域産業の活性化に 資する取組を行う中堅・中小企業者等に対する支援 | 新設 |
最低賃金枠 | 最低賃金引上げの影響を受け、その原資の確保が困難な特に 業況の厳しい中小企業等を支援 | ・売上高等減少要件:追加 |
物価高騰対策・回復再生応援枠 | 業況が厳しい事業者や事業再生に取り組む中小企業等、 原油価格・物価高騰等の影響を受ける中小企業等を支援 | ・原油価格・物価高騰等 緊急対策枠(緊急対策枠)の 名称変更 ・売上高等減少要件:変更 (第9回の緊急対策要件) |
各枠の補助額と補助率、対象経費
枠 | 補助金額(一部抜粋) | 補助率(一部抜粋) |
---|---|---|
成長枠 | 従業員数20人以下:100万円~2,000万円 | 中小企業者等1/2 中堅企業等 1/3 |
グリーン成長枠 | ■エントリー 中小企業者等 従業員数20人以下:100万円~4,000万円 中堅企業等 :100万円~1億円 ■スタンダード 中小企業者等:100万円~1億円 中堅企業等 :100万円~1.5億円 | 中小企業者等 1/2 中堅企業等 1/3 |
卒業促進枠 | 成長枠・グリーン成長枠の補助金額上限に準じる | 中小企業等 1/2、中堅企業等 1/3 |
大規模賃金引上促進枠 | 100万円~3,000万円 | 中小企業等 1/2、中堅企業等 1/3 |
産業構造転換枠 | 従業員数20人以下:100万円~2,000万円 | 中小企業者等 2/3、中堅企業等 1/2 |
サプライチェーン強靱化枠 | 中小企業者等・中堅企業等ともに 1000万円~5億円 | 中小企業者等 1/2、中堅企業等 1/3 |
最低賃金枠 | 中小企業者等、中堅企業等ともに 従業員数5人以下:100万円~500万円 | 中小企業者等 3/4、中堅企業等 2/3 |
物価高騰対策・回復再生応援枠 | 中小企業等、中堅企業等ともに 従業員5人以下:100万円~1,000万円 | 中小企業等 2/3 従業員数5人以下の場合400万円 中堅企業等 1/2 従業員数5人以下の場合400万円 |
対象となる経費は、以下のようになっています。
◆サプライチェーン強靱化枠以外
建物費、機械装置・システム構築費(リース料を含む)、技術導入費、専門家経費、運搬費、クラウドサービス利用費、外注費、知的財産権等関連経費、広告宣伝・販売促進費、研修費、廃業費(産業構造転換枠のみ)
◆サプライチェーン強靱化枠
建物費、機械装置・システム構築費
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